発達障害とは
自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他のこれに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの
(発達障害者支援法 第2条第1項)
「発達障害者」とは、発達障害を有するために日常生活または社会生活に制限を受ける者を言い、「発達障害児」とは、発達障害者のうち18歳未満の者(第2条第3項)
★ 「発達障害の理解のために」 厚生労働省発行パンフレット
■ 広汎性発達障害 (PDD:Pervasive Developmental Disorders)
自閉症および近縁疾患全てを含む総称。自閉症(自閉性障害)、アスペルガー症候群、 特定不能の広汎性発達障害、レット障害、小児期崩壊性障害に分けられ、いずれも脳に起因する先天性の障害と考えられています。
@対人関係の障害(場面に応じた適切な行動がとれない)
Aことばなどのコミュニケーションの障害、
Bこだわり、あるいは想像力の障害
上記3つの障害の程度によって 診断され、自閉症スペクトラムと呼ぶ事もあります。スペクトラムとは連続体という意味で、色が徐々に変化していくのをイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。一人ひとり色の濃さや混じり具合が違い、ひとりの子がADHDでかつLDで自閉症スペクトラムということも実際にはありうるということです。
■ 自閉症(自閉性障害)
自閉症とは、先天的な要因から@対人関係の障害、Aコミュニケーションの障害、Bこだわりという3つの特徴を持つ障害です。重度の知的障害を合併している人から、知的な障害が軽いか、ほとんどない人までまで幅広く、それがひとりひとりの様態が現れの多様性をともなっています。
従来、知的に障害のある(IQ70〜75以下)人が7割か8割といわれていましたが、ここ数年、診断基準の広がりや高機能自閉症やアスペルガー症候群の早期発見が進み、知的な障害が軽度の人が増えているのが現状です。
知的障害・・・年齢相応の知的能力がない(IQ70〜75以下)。ダウン症など染色体異常によるものもあるが、原因が特定できないものも多い。人口の2〜3%が該当する。知的障害者の福祉制度を利用することができる。
■ 高機能自閉症・アスペルガー症候群
高機能自閉症・アスペルガー症候群とは知的な発達が標準、またはそれ以上の自閉症のことです。これらと自閉症はきれいに分けられるものではありません。幼児期には典型的な自閉症の特徴を持っていることもあります。
大きな特徴は、高機能自閉症、アスペルガー症候群の子どもや大人は一見して障害があるようには見えないことが多いという点です。話もでき、勉強なども人並み以上にできることがあります。人前で独り言を言ったり常同運動をしたりすることは稀です。
しかし、中核症状である社会性の障害は軽くはなく、社会的自立においては大きな問題を抱えていることが多いです。一見自閉症にみえない自閉症といっても良いでしょう。
■ 学習障害 (LD:Learning Disorders)
基本的には全般的な知的発達に遅れはないですが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものです。
脳の機能に問題のある先天的な障害とされていて、特別な支援が必要です。
発症率はおよそ 100に1人 、男女比は 3〜4:1 で、 AD/HDを併発するケースが全体の 30% と言われています。
■ 注意欠陥/多動性障害 (AD/HD:Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)
年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力や衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものです。また、7歳以前に現れ、その状態が継続し、脳の機能に問題のある先天的な障害です。(※発達的な個性の場合だけでなく、環境条件が悪い場合にも同様の状態を見せます。)たとえば学業や仕事での注意持続の困難、離席やしゃべりすぎなどの運動の調整の困難、順番を待てないなど行動の抑制の困難があります。 本人の特性に合わせた支援が必要とされます。
発症率はおよそ 90に1人 と、決して珍しくない障害です。男女比は 4〜9:1で、集中力に困難がある為、LDを併発するケースが、実に全体の 50%以上 に達すると言われています。

